教育の理想を求めて

劣等感なんて私情


朝礼で皆に話したのですが、我々の仕事というのは、できない事、できなかった事、やらなかった事、やれない事、それから問題点や過失、失敗などを補う事だから、常に、何が出来なくて、何がやってなくて、どんなトラブルや失敗が生じたかに関心がある。
だから、どちらかというとできる事ややってある事よりもできない事、やってない事、失敗や過失といった事に関心が向く。
だから、報告を受けようとするし、関心を持って聞く。
できない事、やってない事、過失やミス、失敗を報告を求められたから、聞かれたとしても相手を叱責したり、馬鹿にすることを目的としているわけではない。
でも、聞かれた側にしてみれば、できない事ややってない事、ミスや失敗などは、自分の欠点や短所、過ちに類する事だから、聞かれただけで劣等感を刺激され、誹謗中傷され、あるいは、悪口を言われてプライドを傷つけられたと感じたり、過ちを指摘されて責任を追及されたり、叱られるのではないかと思い込みやすい。
それで、できない事をできると言ったり、わかっていない事をわかったといたり、ミスをごまかしたり、報告しなかったりする。
しかし、チームワークというのは一人でやっているわけではないし、一人の問題では片付かない。
できない事をできるといわれ当てにしていて蓋を開けたら何もできなくなったり、やってない事をやっていると言われてやってあると勘違いをして他のメンバーが仕事を進めたら、帳尻が合わなくなったりもする。

だから、できる事もできない事もやってあることもやってない事ミスも失敗もあるがままに事実だけを報告するようにしろ。

そのためにどんな感情を持つかは、私情である。そんな私情は自分のためでなくチームのために捨てろと…。

できまいからといって責めても、やってないからといって咎めても事態は良くならないのです。知りたいのは、できないという事実、わかっていないという事実、やってないという事実であってそれをはっきり認めれば、どうしたらできるようになるのか、また、できないのならどうしたらいいのか、やってないなら、やればいいですし、やらなかったことでどんな問題が生じているかを調べる必要もある。わからなければわかるようにすればいい。

試合中にエラーを咎めたり、責任を問うたり、落ち込んでいたりする暇はないのです。試合が終わるまでは、エラーをどうフォローし挽回するかに全力を尽くさなければならないのです。ボールを握ったまま立ち尽くすのが一番悪い。

父たちは、軍事でした。つまらぬ個人のプライドのために全軍の兵士の命を危うくするのか厳しく躾けられました。だから、親父たちはその事は絶対に許しませんでした。

我々は、その点甘いなと感じますね。


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