教育の理想を求めて

計画に力あり。


計画に力あり。
組織には力あり。
手続きに力あり。
事務に力あり。

計画、組織、手続き、事務には形があり、その形に力があるのである。

形に力あり。

計画には、計画自体に力がある。計画がしっかりしていれば、計画通りに従ってやればある程度の成果が上げられる。
それは組織にも言える。組織がしっかりしていれば、たいして力のない者でもそりなりにやっていく事はできる。よく盆暗だの世間知らずだのと言われても二代目、三代目がそれなりに成果が上げられるのは、組織が出来上がっているからである。ただいつまでも組織の力を頼ってばかりはいられないのも事実である。
手続きは手順を形式化したものである。手続きさえしっかりしていれば順番や筋を間違える事はない。
事務は管理である。事務自体に管理能力がある。事務がしっかりしていればある程度の管理は目を瞑っていてもできる。
最近は、事務に替わってシステムが力を発揮してきた。

ただ事務やシステムがブラックボックス化してしまう傾向がある。

手続きや事務は、仕事の流れや管理の流れを様式化し、定型化したものである。例えば一か月かかるような仕事は、目に見えない。仕事というのは、基本的に目に見えない事である。だから、様式化する必要がある。形でで覚える。経験的に覚えるのである。

言葉やビデオにしてマニュアル化することはできるが、それはあくまでも標準的な作業でしかない。仕事や作業は、極端な場合、一回一回違うと言ってもいい。なぜならは、状況や環境が変化するからである。
だから仕事や作業は、徒弟制度的に体験的に学ぶ必要がある。
若い子が人づきあいができないのは、付き合いの仕方を仕込まれなかったからである。

今、AIの危機が叫ばれ、人が機械に支配されることを危惧する者がいるが、そんなことは杞憂に過ぎないと私は思う。なぜなら、社会には人にしかできない事があるからである。
それよりも危機的なのは人が人を管理できなくなることである。人が人を管理できなくなれば、機械が人を管理せざるを得なくなる。
人が機械に管理されることを怖れる以前に、人が人の世を制御できなくなる事の方を怖れるべきなのである。そして、それはより現実的に、また、早く訪れる危険性がある。



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