教育の理想を求めて

恐れられる存在

組織社会には、怖がられる存在が必要である。
それが指導者の役割でもある。
しかし、同時にそれが指導者を堕落させる罠にもなる。
横柄にも、横暴にもなりやすい。俗に、偉くなってしまうのである。
面子や立場にこだわるようにもなる。
人の目も気にしなければならなくなる。常に、人に見られているのである。
気の休まる時がない。
孤独にもなる。疑心暗鬼に陥りやすい。
指導者には強い自制心と人徳が求められる。
だからこそ、指導者は信仰を持つ必要がある。

人間は動物である。
それも集団生活をする動物である。
この点を忘れてはならない。

誰がこの集団を実質的に仕切っているかを本能的に嗅ぎ分けられる。
指導者は、誰が組織の指導者かを、目に見えるような形で組織全体に知らしめる必要がある。

第一声を上げた者をその場のリーダーと認識する。

責任者とか担当者とか口でいうだけでは組織、集団は認知しない。
態度行動、指示、命令で示して初めて組織、集団は認知する。

情報と指示とは違う。話は情報であって指示ではない。話をしたからと言って相手が従うては限らない。あの時話しただろと言われても指示として受け取るか否かは任意である。やるやらないは固有権限の範囲内でしか判断できない。
基本的には、話は話としてしか受け取るべきではない。そうしないと指示を受けた者は迷うし、個人的にしか責任も持てない。組織において個人的にとるべき責任はない。あるとしたら、それは不正行為である。
期待、願望は指示ではない。指示、命令にお願いはない。

指示・命令は、要件を満たさないと発効しない。要件とは、いつ、どこで、誰が、何をするのかという事である。指示・命令上の仕事の定義は要件定義である。

誰もいないところで相対で口頭で出した辞令、権限の委譲は、組織からは認知されない。故に、誰も従わない。無理に権限を行使しようとすると反撃される。また責任者から反撃するのが正当である。反撃しなければ責任者は責任を果たせないし、組織の統制が乱される。指示・命令系統が崩壊してしまうからである。

指示命令を発した時から組織は起動する。
指示・命令は、確実に実行できることでなければ効力を発揮しない。
特に、最初の指示・命令は、確実にできる事でなければならない。

一回一かいの打ち合わせで何が重要なのかというと次回をどうするかである。次回をどうするかが、それまでに何をするか、何を用意するかが定まる。次回の事を決めておかないと報告することもできないのである。

打ち合わせの目的は、仕事の流れによって決まる。前回、決めた当回何をやるのか。それに基づいて当回までに何をやってきて、何を用意しておかなければならなかったのか。そして、それは履行されたか。その確認をして、そして東海にやるべき事をしたうえで、次回何をするのか。それまでに何をやっておくのか。何を用意するのか。それが結論であり、次回の目的となるのである。

組織は、指示・命令・確認・報告によって作られる。
組織の序列は立ち位置に現れる。
指導者は中心に立たなければならない。

指導者が、末席に居たり、一歩下がったところにいると仲間から攻撃される。
一番力を持つ者に背後に立たれるのは最も危険だからである。
立ち位置で力関係は現れる。

指導者は弱いと思われたら攻撃の対象にされる。
指導者は媚態をとるべきではない。下に媚びれば、弱いと思われるからである。

マキャベリーいわく、愛されるより怖れられよ。

組織は、指導者、補佐役、事務方の三点を抑えないと起動しない。
そして、最初に起動するのは事務方だという事を忘れてはならない。
事務、裏方を大切にしないと組織は有効に働かない。
点を抑えただけでは組織は制御できない。点と線を結ぶような仕事も組織的にはならない。組織を制御するためには、面が必要なのである。

仕事は鰻のようなものだとよく注意された。胴や尻尾を掴もうとしても掴みどころがない。ヌラリクラリとすり抜けられてしまう。首根っこを押さえない限り抑え込めない。

bQは常にbPから疑られる。
bPにとって最も危険な存在がbQだからである。

狼のボスは、自分の前を他の狼が出る事を許さないと聞いた。尻尾を立てられるのはボス猿だけである。間違って前に出たり、尻尾を立てれば、ボスから攻撃されることを覚悟しなければならない。
故に、bQ、補佐役、担当者が長いと前へ出る事も尻尾を立てる事、指示を出す事、命令する事、決断することを怖れるようになる。

特定の指導者による統制が長く続いた後に、指導者が突然いなくなると、指示する者、指示することができる者がいなくなり、指示待ち状態、無責任状態になる。
そうなると組織は機能しなくなる。

人は、怖いから従うのであって優しいから従う訳ではない。

部下は、上司に物分かりの良さなど期待すべきではないし、上司は物分かりがよくなる必要もない。
ただ、上司は、最後に責任だけは取ってやらなければならない。上司に求められるのはそれだけである。だから、上司は逃げてはならない。部下からも仕事からも責任からも逃げてはならない。ただそれだけである。

物分かりがいい上司の下でいい部下が育つとは限らない。むしろ物分かりがいい上司の下では人は育たない。

戦後の日本人は、ただ逆らう事ばかりを教えられた。すなお、従順は悪だと躾けられた。
なぜなら、日本を支配したものが日本人の美徳を怖れたからである。

単純な事を複雑に考えるからわからなくなるのである。ただでさえ世の中は複雑なのである。複雑事柄を単純にするのが科学である。ところが多くの人は、科学を逆にとらえている人が多い。



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