教育の理想について

準備



最近仕事をしていて思う事は、準備という言葉がなくなってしまったのではないかという事である。
我々は、常に、準備という事を怠らなかったし、準備という事が頭から離れなかった。
ただ、結局、それを次の世代に伝える事を怠ってしまった。

学校の準備は親がするし、仕事の準備は、会社がしてくれる。
食事の準備は、母親がしてくれるから、自分たちはただ座って待っていればいい。
だから、母親が何かの用事や都合で食事が作れなくなったりしたら、誰かが食事を作ってくれるまで何もしないで待ち続ける。
なにか、用意をしたり、準備をしようという事に思いが至らない。

ただ、ひたすら、準備や用意ができるのを待ち続けるのである。
そして、何も準備されていない、用意されていないのは自分以外の人が悪いと他人の性にする。
誰かが、意地悪をしているか、嫌がれ背をしているのではないのかと勘繰ったりもする。
とにかく、自分が準備したり用意しなければなんて考えたりしない。

自分の事で準備したり、用意する事ができなければ、なおさらの事、他人のために用意をしたり、準備するなんて事できやしない。
そうなると世話をする人が誰もいなくなる。それは時間の問題である。

だから、食事を用意してくれる人、準備する人がいなくなれば餓死する以外にない。
他人を呪いながら・・・・。

もうしばらくすると、日本中から他人のために用意したり、準備してくれる人がいなくなるだろうに…。
そうなったら、日本人は餓死するしかない。

引き籠りだって、ニートだって世話を焼いてくれる人がいるから成り立つ。誰も世話を焼いてくれる人がいなくなったら・・・・。
そんな当たり前な事さえ分からなくなってしまった。


準備と言ってもいきなり準備に入れるわけではない。
準備にしても準備に入る前にそれなりに用意しなければならない事がある。

先ず、時間の使い方、割り方、段取りの取り方である。
時間の単位には、分、時間、一日、一週間、一月、四半期、半期、一年、二年、三年などの取り方がある。
更に、そのほかに上旬、中旬、下旬という区分がある。

時間の計算の仕方として一か月は四週として計算する。

次に、仕事の区切り方である。
仕事は、イベント、打ち合わせで区切る。
大切なのは、形を作る事である。

第一に言えるのは、組織作りである。
組織づくりは、先ず核となる部分、中心を明らかにする。
核となるのは、責任者である。責任者を決める事で、中心を定める。
中心が定まったら、副を指名する。副は、基本的に責任者が指名する。
副の性格には、相談役、参謀企画、事務方、秘書役、代理などがある。代理は、責任者に何かあった時に代役が務まる者である。
副の性格によって組織の形も決まる。

副が定まったらやる事を決めて箇条書きにラする。やる事が決まったら責任者を決めて任命する。
個々の担当責任者が決まったら担当責任者、あるいは、全てのスタッフを集めてキックオフミィーティングを開く。
キックオフミィーティングは、基本的に組織の立ち上げを意味し、責任者は、自分の立場を明らかにし、伝え、それぞれの役割を割り振る。
更に、責任者は、担当者をきめ。担当者に実際の作業を洗い出させる。

段取りの基本は、準備、実施、後始末の三フェーズを基本とし、各々に始点と終点を設定する。故に、基本的、ポイントは6つ。
オーダー(指示・命令)が出たら、速やかに関係者を集めてキックオフ・ミーティングを開く。実施の前日当日にイベントを、打ち合わせを設定しておく。前日のイベント。打ち合わせは、準備作業の最終確認と締め。当日のイベントは、スタッフの点呼と実施のためのキックオフミィーティング。当日の最後に終了のためのイベント・打ち合わせ。即日・翌日に後始末のための組織づくりと締め。翌日に後始末のためのキックオフミィーティング、そして後始末課せ終わったら、反省会と最終確認、報告をもって絞める。
キックオフミィーティングの目的は、組織づくりにあり、顔合わせと権限責任の明確が主たる要件である。
個々のミィーティングの性格、目的を熟知しミィーティングや性格を理解しないと土台から組織は崩れてしまう。
ここまで解れば大枠は作れる。





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